Je t'aime?
☆
展示室を一回りして、私とウジェーヌは一階に下りた。
さっきからガミくんと紗江子が見当たらないので、グッズショップにでも行ったかな、と覗いてみたけど、そこにもいない。
「ふたりとも、どこに行っちゃったんだろうね」
館内を出るなら、ひと声かけてくれてもいいのに。
背の高いウジェーヌが背伸びをして、あたりを探している。
「あ、レイナ。いたよ」
ウジェーヌが指差したのは、美術館に併設されているレストランだった。
ガラス張りで開放的な雰囲気のレストラン。
その中に、たしかにふたりの姿が見えた。
「あー!置いて行くなんてひどい!」
文句を言ってやろうと、私がレストランに向かって歩き出すと、
「まって」
と、ウジェーヌが私の腕をつかんだ。
「ん?」
私がウジェーヌを見上げると、彼は、ふたりのほうに視線を向けたまま、
「仲がいいね」
と、ちょっとうれしそうに言った。
展示室を一回りして、私とウジェーヌは一階に下りた。
さっきからガミくんと紗江子が見当たらないので、グッズショップにでも行ったかな、と覗いてみたけど、そこにもいない。
「ふたりとも、どこに行っちゃったんだろうね」
館内を出るなら、ひと声かけてくれてもいいのに。
背の高いウジェーヌが背伸びをして、あたりを探している。
「あ、レイナ。いたよ」
ウジェーヌが指差したのは、美術館に併設されているレストランだった。
ガラス張りで開放的な雰囲気のレストラン。
その中に、たしかにふたりの姿が見えた。
「あー!置いて行くなんてひどい!」
文句を言ってやろうと、私がレストランに向かって歩き出すと、
「まって」
と、ウジェーヌが私の腕をつかんだ。
「ん?」
私がウジェーヌを見上げると、彼は、ふたりのほうに視線を向けたまま、
「仲がいいね」
と、ちょっとうれしそうに言った。