Je t'aime?
☆
翌日は、あいにくの雨だった。
梅雨は、じめじめしていてキライ。
自転車通学もできないし(してないけど)、スニーカーも濡れちゃうし。
そんなことばっかり考えて下を向いて歩いてたら、後ろから、
「レイナ、おはようございます」
と声をかけられた。
私のことを名前で呼ぶのはガミくんくらいだけど、この声はちょっと違う。
と思ってたら、隣にスッと並んだ影ふたつ。
傘をちょっと上げて見上げると、ひとりはガミくんだった。
そして、もうひとりは―
「あ、お、おはよう。ウ…ウジェ」
「ウジェーヌ」
「そう、ウジェーヌくん。ごめんね、名前、いつまでも覚えられなくて」
申し訳ない気持ちになって、謝った。
でもウジェーヌくんは気にも留めない様子で、
「いいですよ」
と言ってくれた。
翌日は、あいにくの雨だった。
梅雨は、じめじめしていてキライ。
自転車通学もできないし(してないけど)、スニーカーも濡れちゃうし。
そんなことばっかり考えて下を向いて歩いてたら、後ろから、
「レイナ、おはようございます」
と声をかけられた。
私のことを名前で呼ぶのはガミくんくらいだけど、この声はちょっと違う。
と思ってたら、隣にスッと並んだ影ふたつ。
傘をちょっと上げて見上げると、ひとりはガミくんだった。
そして、もうひとりは―
「あ、お、おはよう。ウ…ウジェ」
「ウジェーヌ」
「そう、ウジェーヌくん。ごめんね、名前、いつまでも覚えられなくて」
申し訳ない気持ちになって、謝った。
でもウジェーヌくんは気にも留めない様子で、
「いいですよ」
と言ってくれた。