Je t'aime?
☆
送ってくれたおばさんにお礼を言って、私は駅の改札を走って通り抜けた。
ホームに続く階段を駆け上ると、反対方面の電車の音がうるさくて、ケータイを強く耳に押し当てた。
今度はすぐにつながった。
『…もしもーし』
「祐太?もう着いた?」
『着いてるよ、どこにいる?』
私は、はぁはぁ息を切らして、ホームのベンチに座った。
「えっとね…ちょっと事情があって遅れちゃうんだけど、いい?」
『居残りさせられた?』
「させられないっつーの。今ね、ガミくんの家で…」
そこまで言ったとき、アナウンスが私の声を掻き消した。
【一番線に電車が参ります。白線の内側まで―】
「あ、電車来た!あと20分くらいで着くと思うから、待ってて!ごめんね」
ゴーッと轟音をたててホームに電車が入ってきた。
半ば一方的に電話を切ってしまって悪いことしちゃったな、と思った。
でもとにかく今は、代官山に急ぐのみ!
電車の車内でも走りたいくらいの気持ちだったけど、さすがにやらなかった。
送ってくれたおばさんにお礼を言って、私は駅の改札を走って通り抜けた。
ホームに続く階段を駆け上ると、反対方面の電車の音がうるさくて、ケータイを強く耳に押し当てた。
今度はすぐにつながった。
『…もしもーし』
「祐太?もう着いた?」
『着いてるよ、どこにいる?』
私は、はぁはぁ息を切らして、ホームのベンチに座った。
「えっとね…ちょっと事情があって遅れちゃうんだけど、いい?」
『居残りさせられた?』
「させられないっつーの。今ね、ガミくんの家で…」
そこまで言ったとき、アナウンスが私の声を掻き消した。
【一番線に電車が参ります。白線の内側まで―】
「あ、電車来た!あと20分くらいで着くと思うから、待ってて!ごめんね」
ゴーッと轟音をたててホームに電車が入ってきた。
半ば一方的に電話を切ってしまって悪いことしちゃったな、と思った。
でもとにかく今は、代官山に急ぐのみ!
電車の車内でも走りたいくらいの気持ちだったけど、さすがにやらなかった。