Je t'aime?



「ごめんね、つい盛り上がっちゃって。それで約束、忘れちゃったの」



「やっと認めたか、忘れたって」



ようやく私がきちんと謝って満足したのか、祐太はやっと笑顔を見せた。



それから、



「お腹すいてないんだったら無理に付き合わなくていいよ。デザートとか食べたら?」



と言ってくれたので、私は遠慮なく、カラフルな写真が並ぶスイーツ用のメニューを開いた。



ついつい目がいくのは、やっぱり季節限定スイーツ。



マンゴーのフレッシュジュース、さくらんぼタルト、ブドウのソルベ、メロンゼリー&杏仁豆腐―



スイカゼリー&杏仁豆腐。



スイカ…。



ウジェーヌ、ちゃんと食べられたかな。



あのふたりが平らげてなければいいけど…心配。



「…怜奈?決まった?」



「あ、ごめん、決まったよ」



いけないいけない、ぼんやりしちゃった。



すいませーん、と祐太が店員さんを呼んだ。



「ロコモコひとつ」



祐太が「怜奈は?」と言った。



「えっとね」



私が注文したものは―







「スイカゼリー&杏仁豆腐」















< 44 / 254 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop