Je t'aime?
☆
私は、ウジェーヌとふたりきりになった。
目が覚めたら飲ませてあげようと思って、コソコソ部屋を出て、お店のセルフサービスの水をグラスいっぱいにして、また戻る。
でもまだ、彼は眠っていた。
あのとき顔色が悪いように見えたのは、気のせいなんかじゃなかったんだ。
ニコニコしてはいたけど無口だったし、具合悪かったのに我慢してたのかもしれない。
私は、ソファの傍にあった丸椅子に座って、ウジェーヌの顔を覗き込んだ。
だいぶ汗をかいている。
「…ごめんね、ウジェーヌ」
私は、スカートのポケットからタオルハンカチを出して、彼の額の汗をそっと拭った。
すると、ウジェーヌがパチッと目を開けた。
「うわっ、びっくりした」
ふ、普通は、苦しげにうめいてゆっくり目を開ける、とかのパターンじゃないの、こういうときは。
とか思いながら、私はあわてて手を引っ込めた。
私は、ウジェーヌとふたりきりになった。
目が覚めたら飲ませてあげようと思って、コソコソ部屋を出て、お店のセルフサービスの水をグラスいっぱいにして、また戻る。
でもまだ、彼は眠っていた。
あのとき顔色が悪いように見えたのは、気のせいなんかじゃなかったんだ。
ニコニコしてはいたけど無口だったし、具合悪かったのに我慢してたのかもしれない。
私は、ソファの傍にあった丸椅子に座って、ウジェーヌの顔を覗き込んだ。
だいぶ汗をかいている。
「…ごめんね、ウジェーヌ」
私は、スカートのポケットからタオルハンカチを出して、彼の額の汗をそっと拭った。
すると、ウジェーヌがパチッと目を開けた。
「うわっ、びっくりした」
ふ、普通は、苦しげにうめいてゆっくり目を開ける、とかのパターンじゃないの、こういうときは。
とか思いながら、私はあわてて手を引っ込めた。