Je t'aime?
電話を切って、ベッドの上で大の字になった。
学校が終わってすぐに会えるなんて、すごく久しぶり。
最近は土日も、祐太の休日出勤が続いていて、デートは食事デートが当たり前だったけど…。
そんな日々も、ついに脱出!
私はうれしくて、ケータイの待ち受けに設定してある祐太の写真を眺めてはニヤニヤしていた。
「彼氏を待ち受けって…キモ…」
とは、紗江子の言葉。
でも、気にしてないし。
なんて思ってた矢先―
~♪~♪♪
突然の着信が、私を現実に引き戻した。
液晶から祐太の笑顔が消えて、現れたのは、
【着信中 紗江子】
の文字。
迷わず通話ボタンを押す。