Je t'aime?
☆
6月終わりのある日。
「来週、フランスから留学生が来ます」
と担任の先生が言ったとき、教室中がざわめいた。
「フランス人?!」
「男子?女子?」
口々に思ったことを言いまくる。
「ねえ、怜奈!フランス人だって~」
と、後ろの席の紗江子も、私の背中をつついてきた。
平静を装ってるけど、実は私もちょっとワクワクしてる。
留学生が、まさかうちのクラスに来るなんて。
それに、フランス人を見るのって、初めてだし!
私は(というよりたぶん、全校生徒が)その頃にはもう、始業式で校長先生が留学生を迎える話をしていたことなんてすっかり忘れていたから、びっくりした。
「どんな人だろうね」
私と紗江子は、顔を寄せ合ってクスクス笑った。
6月終わりのある日。
「来週、フランスから留学生が来ます」
と担任の先生が言ったとき、教室中がざわめいた。
「フランス人?!」
「男子?女子?」
口々に思ったことを言いまくる。
「ねえ、怜奈!フランス人だって~」
と、後ろの席の紗江子も、私の背中をつついてきた。
平静を装ってるけど、実は私もちょっとワクワクしてる。
留学生が、まさかうちのクラスに来るなんて。
それに、フランス人を見るのって、初めてだし!
私は(というよりたぶん、全校生徒が)その頃にはもう、始業式で校長先生が留学生を迎える話をしていたことなんてすっかり忘れていたから、びっくりした。
「どんな人だろうね」
私と紗江子は、顔を寄せ合ってクスクス笑った。