Je t'aime?
☆
次の日、私が教室に入ると、もうガミくんとウジェーヌが登校していた。
「おはよう、珍しく早いね」
「昨日、ガミはいつも遅い、って怒られたんだよ」
「あはは、ウジェーヌらしいね」
当のウジェーヌは、クラスの数人の女の子に囲まれて、楽しそうにおしゃべりしている。
私はそれを見て、なんだかいやな気持ちになって目をそらした。
別にウジェーヌが仲良くしていい女の子は私と紗江子だけ、とか思っているわけじゃないけど。
でもなぜか、他の女の子とは仲良くしてほしくないと思った。
おかしな独占欲。
私は、ウジェーヌのほうを見ないまま自分の席に向かった。
するとすぐに、
「レイナ」
とウジェーヌが、女の子の輪を抜けて来た。
私はちょっとうれしくなったけど、女の子たちを意識してしまい、そんな素振りは見せないようにして、
「ウジェーヌ、おはよう」
と言いながら、さっきまでウジェーヌがいたところをチラリと見た。
みんなは、まだ未練ありげにこっちを見ていた。
でも肝心のウジェーヌは、そんなの気にしないと言わんばかりに、満面の笑みを浮かべている。
「体調、どう?」
「もう良くなったよ。昨日はどうもありがとう」
「いいよ、気にしないで」
それより、周りの視線が気になりますけど…。
次の日、私が教室に入ると、もうガミくんとウジェーヌが登校していた。
「おはよう、珍しく早いね」
「昨日、ガミはいつも遅い、って怒られたんだよ」
「あはは、ウジェーヌらしいね」
当のウジェーヌは、クラスの数人の女の子に囲まれて、楽しそうにおしゃべりしている。
私はそれを見て、なんだかいやな気持ちになって目をそらした。
別にウジェーヌが仲良くしていい女の子は私と紗江子だけ、とか思っているわけじゃないけど。
でもなぜか、他の女の子とは仲良くしてほしくないと思った。
おかしな独占欲。
私は、ウジェーヌのほうを見ないまま自分の席に向かった。
するとすぐに、
「レイナ」
とウジェーヌが、女の子の輪を抜けて来た。
私はちょっとうれしくなったけど、女の子たちを意識してしまい、そんな素振りは見せないようにして、
「ウジェーヌ、おはよう」
と言いながら、さっきまでウジェーヌがいたところをチラリと見た。
みんなは、まだ未練ありげにこっちを見ていた。
でも肝心のウジェーヌは、そんなの気にしないと言わんばかりに、満面の笑みを浮かべている。
「体調、どう?」
「もう良くなったよ。昨日はどうもありがとう」
「いいよ、気にしないで」
それより、周りの視線が気になりますけど…。