Je t'aime?
「ウジサン」
「違うって、フジサン」
「…ウジサン」
「う~ん、違うんだよな~…おー、お待たせ」
…ウジさん?
「どうしたの?」
「いや、なんでもないよ。あー疲れた」
ガミくんが、ドサッと私の正面に座った。
ウジェーヌも、最後のひとつに腰を下ろす。
「疲れたって、なにが?」
聞かれたガミくんは、いかにもだるそうな顔をしながら、
「なんかさ~」
と、ウジェーヌの人気ぶりを話し始めた。