手紙
ガチャン。
静かに閉まった扉。
部屋は妙な緊張感が流れる。
「とりあえず、座れば?」
「……う、うん……」
ベットと向かい合う形で机の横に座った。
「なんだか……遠くない?」
「そ、そんなことないって……たぶん……」
あたしが緊張してること、絶対気付いてるな。
だって、翼くんも結構鋭いから。
「俺のベットの横に座る?」
翼くんは自分の寝ているベットのすぐ横をぽんぽんと叩いている。
おいでおいでと言うように……。
……ど、どうすればいいの?