手紙
「花音……」
……は、ハメられた……。
またか……。
「え?花音から?」
「先に帰るって」
「あれ?アイツ来たばっかりじゃ……」
花音!!
どうしても不自然だよ!!
あたしにどうしろって言うのさ!?
「まぁ、いろいろあるんだよ、きっと」
あたしが翼って呼んだことによって、いつの間にか気まずい雰囲気がなくなっていた。
「……嫌われたかと思った……」
翼がぽつりと言ってきた。
「え?あたしが?」