手紙
「あ、ごめんね。もうこんなに暗くなっちゃったね」
「うん……。そろそろ帰らなきゃ。……今日は会えてよかった」
「そうだね。……ちょっと待って、弟呼ぶから。送っていってもらう」
お、弟君!?
翼って弟いたの!?
「い、いいよいいよ、悪いし……」
「俺が送って行ければいいんだけどね。さすがにムリだし心配だから、駅まで……ね?」
そう言っている間に弟くんが登場した。
「兄貴……あ、ども」
「あ、よろしくね……」
初の翼の弟くんとの対面。
「コイツ届(とどき)。じゃ、葵を頼む」
「りょーかい、行こう?」
「え?あ、じゃ、またね、翼」
「またね」