手紙
運命の文化祭
文化祭当日になりました。
あたしたちのクラスでは、相性迷路をします。
広い特別教室を使った大きな迷路の中を、二人一組で別々の道からスタートします。
それで、パートナーを見つけて二人で帰って来るまでのタイムを計って、A〜Eの五段階に分けます。
ちなみにクラス全員でやった平均をCとして区切ってあるんだけど、あたしと花音は見事Aでした。
ギリギリだったけどね。
B寄りのAってとこ。
広いし、道が思った以上にいっぱいあったから、探すのが大変だった。
ちなみに、声を出してもくねくねしてる迷路の中じゃ、例え近くにいたとしてもたどりつくまでが精いっぱい。
メールだって、どこにいるって具体的なことは伝えられないし、なかなか難しくて楽しいゲームになったと思う。
ちなみに、迷路を壊さなければ特に二人の間の連絡手段は自由。
メールでも電話でも、何でもOK。
がむしゃらに突っ走るのもいい。
GPSだって近すぎて使えないだろうし。
ヘタに番号探してパートナーを探しだすよりは適当に歩ってた方が早い。