手紙


「うそ……それじゃ眠いのも無理ないよね、翼」

「そうそう。今日いつ寝れるかな~?」


いや、昼間寝る気なら夜寝てくださいよ。


「どうせバスの中で時間余るでしょ」

「それまで我慢してね?」

「葵ちゃんに言われたなら我慢するしかないかな……」

「え?あ、その、じゃ、頑張って……」


こんな言葉で我慢できるなら、ぜひ我慢してください。


なんて思っていたものの、結局二人とも寝てるっていうね。

先生睨んでるから、そろそろ起きて……。


そんなテレパシーなんてものは通じるわけもなく、二人とも気付かずに先生の話も終わり、そのあとすぐに説教タイムに入りました。


まぁ、可哀想だけど自業自得だね。
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