手紙
「ったく、あの先生ムカつく」
「いや、寝てる方が悪いとは思うけどね」
花音ちゃんは相当お怒り気味。
まぁ、20分ずっと説教ってのもキツイもんね……。
全ての日程が終わり、これからすぐに帰れる。
花音ちゃん、このバスの時間で思う存分寝てください。
げた箱に足を運んで靴を履き替えようとした。
その見た直後、あたしは固まった。
そう、あの入学式翌朝のように……。
「……葵?」
花音ちゃんがのぞきこんで来て、それを見て驚いた。
「……手紙……」