手紙


とりあえず先を行く秀平くんについて行った。

すると、ひとつの特別教室に入って行った。


「……え?」

「こっち」


あたしをイスに座らせて、彼も向かいのイスに座った。


「……ありがとう」

「柚縷と、会ったでしょ」

「え?……あ、うん」


い、いきなり柚縷ちゃんの話題ですか!?


「俺のこと、覚えてた?」


……ご、ごめんなさい。


なんとも答えられない...。


「忘れた……?」

「……えと、あの……」

「……じゃ、俺と遊んだ記憶は残ってる?」
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