手紙


「だったら今すぐ連れ出してってよ」

「え?」

「あー……分かった。葵、行こう」

「はいぃ!?」


わけも分からず連れ出されました。

翼はなにかに気付いた様子……。


大事なお話とかするのかな……?


「さて、どこに行く?」

「……決めてないの?」

「連れ出す計画しかしてなかったから。葵と二人でなら、どこでもいいんだ」


……恥ずかしいよ、そんなこと言われるの……。


でも、あたしも翼とならどこでもいい。

同じ時間を過ごせれば、それでいい……。


二度目のデート。

前の強制デートでは……そうだ、准に再会して話をして……映画を見ただけで終わったんだった……。
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