手紙
夕日に照らされて、キスをした。
ちょっぴり長い、ファーストキス。
夕日に照らされ、真っ赤に染まった顔にはきっと気付かれていない。
静かにゆっくり沈む夕日。
だけど、確実にその姿を隠していく。
それは一日の終わりを知らせる光……。
「……帰ろうか」
「……うん」
反対側には星がひとつ見える。
「……一番星だ……」
ちょっとしたことでも、嬉しい。
翼と見れた夕日と一番星に感謝した。
その夜は、柚縷ちゃんの家でプチパーティーを開いた。
なんとなく、花音と柚縷ちゃんがぎこちない気がしたけど、ケンカってわけでもなさそうだったから、特に何も聞かなかった。