手紙
お参りを済ませて、おみくじをひいた。
あたしは中吉だった。
去年は凶だったから、ちょっと今年はラッキーみたい。
「花音は?」
そう聞いた視線の先にいる、花音を取り巻くオーラはものすごく黒く、どんよりしている。
「……う……」
「……う?」
「……大凶……」
……大凶?
「ある意味すごい!!」
「そうだよある意味すごいのを引いちゃったんだよ!!なかなかないけど嬉しくないもの引いちゃったんだよ!!」
その花音の表情は引きつった笑みにちょっぴり目に涙が浮かんでいる。
どうやら花音は占いを信じるタイプみたい。
結構ショックだったんだろうな……。