手紙
あの勉強会から二日後
三人で遊ぶことになった。
お店を回ったり
公園で一休みしたり
花音ちゃんの家に行って、トランプやらオセロやらテレビゲームやらをして。
いつの間にか五時を過ぎていて、また翼くんに駅まで送ってもらった。
明らかに反対方向なのに……とてもありがたいよ。
翼くんは優しい。
「じゃ、また学校でね」
「送ってくれてありがと」
手をふりながら言った
そういえば一昨日、翼くんは一切「また学校でね」とは言わなかった。
「じゃあね」って言った
それってやっぱりまた遊ぶだろうってわかってたってこと?
次会うのは学校じゃなくて、また遊ぶってわかってたのかな?
ダテにいつも一緒にいる訳じゃないんだなって、関心してしまった。