手紙
ちょ、ちょっと、花音が一番最後に言ったことが一番にされるなんて予想外だよ!!
だって首だけは阻止しなきゃ、キスマークが!!
尋問がぁ~!!
もう諦めて食べられちゃうとかの問題じゃない!
慌てて翼の胸を全力で押したけど、全く動かない。
それどころか腕の力が増した。
さらには首すじに息がかかるせいでくすぐったくて体の力が少しずつ抜けていく。
これはヤバい!!
あぁっ翼の吐息が……ってか何ヶ所キスしてるの!?
長いよっ、長い!!
やっと冷たい空気に触れた首すじは、そのあとすぐに自分の髪で隠された。
同時に離れていく翼。
「はは、真っ赤だ」
「ちょ、あ、や、つば……っ」
もう言葉にならない。