手紙
たった二ヶ月しか経ってない。
でも、今までのどの友達よりも存在は大きくて……。
「こんなに大きい存在だったこと、今初めて気付いた……」
この気持ちを、忘れないように……。
「花音ちゃん、どこにいるかな?」
「空が広がる場所じゃない?」
……屋上!!
「翼くん、ありがとう。行ってきます!」
あたしは走ってひたすら階段を登って行った。
階段を登りきったとき……。
「……いた」
花音ちゃんが屋上への扉と向き合う形で座っていた。