手紙
『急遽図書委員として毎週木曜日に図書の仕事をすることになりました。
だから夏休み中も学校に週一で来れるようになったよ。
トキくんはどうするの?
手紙、やっぱり止めとく?』
返事はやっぱり早くて、次の日の朝にはあった。
『僕のことは気にしないで大丈夫。
手紙も続けられるよ』
よかった。
なんだか悪い気がしたけど、でも気にしないでって書いてあるし、もしかしたら部活とかで来るのかもしれない。
だからあたしは気にしないことにした。
今日の昼休みから図書の仕事だ。
今まで仕事なかったのにいきなり図書の仕事なんて慣れないな……。
「おはよ、葵」
「あ、花音。おはよう」