第二ボタンと春の風


そして思い出す。

小学3年生の自分を。



好きとか嫌いとか

だからおかしくなるんだ。





だから、うん。

もうやめるの。



最後の1年間、私相沢亜紀、

友情に生きます!







『3学年代表、相沢亜紀さん』

「はい」


ステージに上って体育館を見渡すと、
石井がピースサインを送ってきた。



大丈夫。

もう間違えたり、しないよ。




もう間違えない(、君への想いにフタをする)から。


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