第二ボタンと春の風


「うわああああーん!」


道路に座り込んだまま、

青い空にむかって泣いた。




痛み、悲しみ、哀しみ。

忘れたくても離れてくれない苦しさ。



「……ひっく、ひっ……、ひっ…く」



涙にまみれて世界が白く光った。



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