第二ボタンと春の風
だけどね、と、
石井の横顔を見ながら思う。
笑った顔、
困った顔、
呆れた顔も、
いろんな顔、声、しぐさ、
1つ1つ、
毎日新しい発見にあふれてる。
「好き」が毎日増えていくのはとても幸せで、
すごくくすぐったい。
恋が苦しいとか、
私にはまだよくわからない。
だって、隣に石井がいる、それだけで、
こんなに嬉しいんだよ。
みんなでワイワイ騒ぐのは楽しい。
だから、友情に生きようって思った。
だけど、石井と騒ぐのだって、こんなに楽しい。