No Mobile No Life
そのくせ、私は一人になると淋しくなる。


人は一人では生きてはいけない。


そんな言葉がある。


しかし、あの言葉は、もしかしたら本当なのかも知れない。


そうであるからこそ、やはり私には携帯電話が必要なのだと思う。


携帯電話は、離れていても誰かと話す事が出来るから。


そして、『Communication World』は、そんな相手を見付けるには絶好の場所だ。


そのため、『Communication World』も、私には必要なのだと思う。


その様な事を考えながら、私は自分の席に座る。


そして、すぐにセーラー服のポケットに手を入れる。


その中から、私は携帯電話を取り出した。


すぐに、そのディスプレイに目をやる。
< 122 / 222 >

この作品をシェア

pagetop