No Mobile No Life
ダイトの名前を見た瞬間、これ以上ないくらいに胸の鼓動が速くなった。


やはり、不安が消えないんだ。


しかし、メールを見てしまえば、その不安な気持ちは消える。


私は、そう自分に言い聞かせた。


そして、ダイトからのメールを開封する。


From:ダイト
―――――――――――
そっか!
人が多いとこが苦手なんだ。
それなら、高校とか辛いよね。
しかも、憂鬱な気分になるって、相当だよね。
でも、携帯を弄っていれば、少しは楽になるの?


思ったよりも、普通の返事だ。


しかも、少し心配してくれている様な気もする。


そう思うと、私はホッとすると同時に、何だか嬉しさも感じた。


私は、すぐにダイトへ返信するメールを作成する。
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