No Mobile No Life

二つの感情が、交互にやってくる。


まるで、出口の見えない迷路みたいだ。


そんな気持ちを紛らわす様に、私はコントローラーを握る。


そして、『Miracle Fantasy』を進める。


しかし、やはり携帯電話ばかりが気になっていた。


そうしているうちに、携帯電話の着メロが鳴り響く。


私の胸は、一気に高鳴った。


私は、恐る恐る携帯電話を手にする。


そして、Eメールの受信箱を開いた。


From：ダイト
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そうなんだ。
やっぱり、高校に進学したのは、親に勧められたから？
確かに、チャットは午前中、あまり人がいないよね。
午前中って、みんな忙しいからね。
これからは、淋しい時は、俺にメールしてくれたら良いよ！