No Mobile No Life
しかし、まだ朝だ。


起きてから、それほど時間が経過していない。


そのため、全く眠気は襲ってこなかった。


起きていても、辛いだけなのに。


そう思って、私は絶望した。


それから、私は溢れてくる涙を何度も拭った。


しかし、何時まで経っても涙は止まらない。


そのうち、身体中の水分がなくなるのではと思うほどだ。


ダイトから、メールが欲しい。


そしたら、この涙も止まるかも知れないのに。


ダイトが、本当にお兄ちゃんなら良かった。


そしたら、私は淋しくなどならなかったと思うのに。
< 163 / 222 >

この作品をシェア

pagetop