No Mobile No Life
そして、入学式の帰りに、母と携帯電話を見に行く約束をしていた。


そのため、入学式の最中は、ヒドく落ち着かない気分だった。


早く入学式が終わらないかと、そればかり考えていた。


やっと携帯電話が手に入ると思うと、ワクワクした気持ちが抑えられなかったんだ。


そして、気持ち的に長かった入学式が終わると、私と母は携帯電話のショップに行った。


初めて見た携帯電話のショップに、私の中のワクワクした気持ちは大きくなった。


様々な色や形の携帯電話を、私は一つずつ見て行った。


そして、私は約束通り、母に携帯電話を買ってもらった。


私は、派手なタイプではない。


髪も黒いし、ピアスホールも空けていない。


勿論、スカートを短くするなどのセーラー服の改造も行っていない。


どちらかというと、地味な方だ。
< 4 / 222 >

この作品をシェア

pagetop