No Mobile No Life
私は携帯電話を弄りながら、げた箱を目指して歩いた。


携帯電話のディスプレイには、上から順番に、受信箱、送信箱、ブラックリストと書かれたリンクの羅列が表示されている。


恐らく、『Communication World』内の『メールボックス』だろう。


私は、受信箱を開く。


ページが切り替わる間、物凄くドキドキした。


メールを見るのが、楽しみで仕方がなかったんだ。


そんな私の目の前で、ページが切り替わる。


そして、表示された受信箱には、五通もメールが届いていた。


何だか、嬉しかった。


メールが来た数だけ、私の書き込みに興味を持ってくれた人がいるという事だ。


いきなり、五人も興味を持ってくれる人がいるなんて思わなかった。


精々、一人か二人くらいかと思っていたんだ。
< 49 / 222 >

この作品をシェア

pagetop