No Mobile No Life
そのため、携帯電話も赤などの派手な色にはしなかった。


私が買ってもらった携帯電話は、パールホワイトのボディをしている。


シンプルで目立たなく、私にピッタリの色だと思った。


だからこそ、惹かれたんだ。


そして、これは初めて持った携帯電話。


そのため、妙に私はウキウキしていた。


携帯電話を持ったというだけで、何かが変わる気がしたんだ。


中学校の時は、あまり携帯電話を持っている人などいなかった。


精々、クラスに一人か二人だ。


しかも、その一人か二人というのは、外人でもないのに派手に髪を染め上げて、スカートを短くしている人達。


先生達の言葉を借りれば、素行に問題のある人達ばかりだった。
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