No Mobile No Life
携帯電話を弄りながら歩いていた事により、思った以上に時間が経過していたらしい。


私は、慌てて携帯電話をセーラー服のポケットへと仕舞う。


ダイトからのメールの返信は気になる。


それに、他の四通のメールも気になる。


しかし、今はそれどころではない。


10分後に出発するバスを逃したら、次にバスが来るのは30分後。


そんなに、ムダに待っていたくない。


私は全速力で、バス停を目指して駆け出した。


途中、ゆっくりと道を塞ぐ様に歩いている生徒がいた。


自転車通学の生徒が、ゆっくりと歩道を走っていたりもした。


とても、邪魔に感じた。


その様な生徒達を、私は必死に避ける。
< 54 / 222 >

この作品をシェア

pagetop