No Mobile No Life
そう思っていると、私の家の近くのバス停に、バスが停まった。


私も、チャットから抜けよう。


そう思って、私は慌てて『チャットに投稿する』と書かれたリンクを開く。


『私も家に着いたので、落ちますね』


そう手早く、入力フォームに入力する。


そして、『書き込む』と書かれたボタンを押す。


携帯電話をセーラー服のポケットに入れ、私は辺りを見回した。


すると、五人くらいの人間が、座席から立ち上がっていた。


そして、バスの降り口に向かって並んでいる。


私も、慌てて立ち上がった。


そして、並んでいる人達の最後尾に並ぶ。


そこで、一人ずつバスから降りて行くのを見ながら、私は鞄の中を漁る。
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