No Mobile No Life
そして、そこから取り出した定期券を運転手に見せ、私はバスから降りた。


バスに乗る時も、ギリギリになってしまった。


そして、降りる時も似た様な感じになってしまった。


携帯電話を弄っていると、どうもそちらに集中してしまうらしい。


しかし、それでは駄目だ。


もう少し、周囲にも注意しないといけない。


そうしなければ、何時か取り返しのつかない事になるかも知れない。


そう思いながら、私は家に向かって歩いていた。


私の家は、バス停から歩いて五分も掛からない。


そのため、あっと言う間に着いた。


私は鞄の中から、鍵を取り出す。


高校に入学する前も同様だったので、それは慣れた手付きだった。
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