No Mobile No Life
私は授業が終わると、すぐに携帯電話を取り出した。


授業中に我慢していた分、休み時間には存分に携帯電話を弄るんだ。


周りの生徒達は、友達と話をしたりしている人が目立つ。


今のクラスは、中学校から同じだった人達が多いみたい。


そのため、最初から仲良しグループが、大体は出来ている気がする。


しかし、私と同じ中学校だった人はいない。


当然、クラスには見た事のない知らない人しかいない。


しかも、私は引っ込み思案だ。


自分から声を掛ける勇気なんて、とてもない。


そして、私に声を掛けてくれる人もいない。


そのため、私はグループの輪の中に入る事が出来なかった。


だからこそ、私は携帯電話があって良かったと思う。
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