No Mobile No Life
まだ、箸に手を付けた様子はない。


「いただきます」


私が椅子に座ると、三人揃って箸を手にした。


そして、晩御飯を食べた。


しかし、全く美味しいとは感じなかった。


私の家庭は、父と母が不仲。


そのため、食事の最中にも、殆ど会話がない。


みんな、無言で箸を進めている。


その様な状態だから、私はダイトの事ばかり考えていた。


こうして食事している間にも、ダイトからメールがきているかもしれない。


そんな考えばかりが頭に浮かぶ。


そのため、早く晩御飯を食べ終えたかった。
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