途中経過地点
あたし達は、道を歩きながら
喋った。
「1日って早くない?」
「そうか?」
「ぅん。早いの」
「ふーん」
「楽しい時間だけ早い」
「そりゃそうだろ」
まーそうなんだけど・・
「家にいるのが居心地悪いんだ・・」
「何で?」
「あの家には、あたしの居場所がない・・」
そう、あたしは、あの家族の中に入る事は出来ない・・。
「そうか・・。」
和は、いつもあたしの悩みを聞いてくれる。
「じゃあ好きな時に、俺の部屋こいよ」
「ぅん。でも、迷惑でしょ?」
「お前は、迷惑じゃない」
真剣に言われたから
何も言えなかった。