空
「―――ねー、今の聞いた?」
「―――うん・・・。」
美桜と咲希がトイレから出て行った後、どこからか2人の声が聞こえた。
ギィ
トイレのドアが2つ開いた。
そのトイレから出てきたのは、まさかの奈々と麻莉だった。
「最悪。あたしが好きって知ってて狙ったんだ・・・。」
「ほんとだね。ちょっとあとで美桜と咲希に言ってやろうよ。」
「そうだね。」
2人は、次の休み時間に美桜と咲希を呼んで集まることを約束し、自分のクラスへ帰った。