空
「美桜??山本と帰らないの??」
咲希が不思議そうに言ってきた。
「ちょっと、咲希!!」
「あ、ごめん・・・。」
咲希はバツの悪そうな顔をして謝った。
「で、結局帰らないの?」
「だって・・・。噂でたらやだし。」
「でもさ、山本可哀相じゃない?」
咲希が山本の方を見ながら言った。
「いいの。別にそういうの求めてるわけじゃないみたいだし・・・。」
「そうかな~。でも、たまに帰ったりしてやりなよ?」
「うん。」
話していたら、奈々と麻莉が近づいてきた。
「・・・なに。」
咲希が怪訝そうに言った。