美桜と山本は、家の中へと入って行った。

「優希ー!ただいまー!!」

山本が廊下の奥の方へ向って叫んだ。

「兄ちゃん!!」

優希が駆け足で玄関に来た。

「今、何してた?」

「んーとね、テレビで甲子園見てたー!!」

「優希、宿題もしろよ。」

「うん!・・・お姉ちゃん誰ぇ?」

優希が、美桜の方を見ながら首をかしげて山本に言った。

「このお姉ちゃんは、兄ちゃんの彼女だよ。」

「ちょ!山本!!」

山本は美桜の方に腕を回しながら言った。

「兄ちゃんの?可愛いね!!」

「あ、ありがと・・・。」

(山本家は何でも、サラリと言うのか・・・!!)

「優希、兄ちゃんたち二階居るから、なんかあったら言ってな。」

「うん!」

山本はそう言って、美桜を連れて二階に行った。




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