空
第二章 白色の空
不安
ー月曜日ー
「行ってきます。」
「いってらっしゃい!!」
美桜は一言告げ家を出た。
「待て、美桜!!」
行こうとする美桜を隼人が止めた。
「何?隼兄。」
「弁当、忘れてるぞ。」
「うそ!・・・ホントだ。ありがと。」
美桜は笑顔で隼人の手から弁当を受け取った。
「隼兄も早く行かないと遅刻するよ?」
「あぁ、行ってくる。」
美桜と隼人は別々の方向へと向かっていった。
あと少しで学校というところで咲希に捕まった。
「咲希!おはよう。」
「美桜、おはよう!」
2人でいつも通り学校へ行った。