空
「あ!咲希聞いて!!土曜日、山本とデートしたんだ。」
「ふ~ん・・・えぇ!!!!」
咲希が最初は聞き流していたが、あとからすごく眼を見開いてこっちを見てきた。
「で、で!!どうだったの??」
「最初は遊園地行くつもりだったんだけど、ちょっとあって山本の家行った。」
美桜は俯きながら言った。
「まじで!!山本の家って遊園地の近くなんだ。」
「うん。」
「なにしたの?」
「普通に話ししたり、お菓子食べたりしただけ。あ!弟君可愛かったよ!!」
顔を綻ばせながら言った。
「弟居るんだ。なんて名前?」
「優希君。優希君も野球好きなんだ!!」
「野球兄弟だね。」
「ホント。」
学校に着くまで2人は山本と美桜のデート話で持ちきりだった。