〜先生への心のこえ〜


翌日の放課後に先生のところにスーツを借りに行った。 

職員室にはなかったらしく用務員室まで取りに行ってくれた。
私は先生の後ろをついて行った。 



『ここで待ってて?』

先生にそう言われ廊下で待っていた。 


すぐに先生は戻ってきてくれた。両手にスーツとバックを持って。 



『バックに入れてく?』

「あ、じゃぁお願いします」


先生は私たち以外誰もいない廊下にしゃがみ、スーツを畳んでバックの中にいれてくれた。 

いっぱい見とかなきゃ…

私の脳はそう判断し、先生に見とれていた。 


『これあなたが着るの?』

「たぶん…(笑」

『たぶん!?(笑』

「…っていうか、それぅち入らないと思うんですよぉ。先生細いじゃないですかぁ…」

『え!?』

「先生細いからそれ入らないと思います(笑」

『そうかなぁ?大丈夫だよ』

この一言で私の不安は少し消えた。 


『ん〜。ズボンちょっとおっきいかもしんない』

「いや、それは…」
ないと思います(笑



< 113 / 248 >

この作品をシェア

pagetop