碧の記憶、光る闇
『何盛り上がってるのよ!お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ。だって今でもお兄ちゃんの前で平気で着替えるよ』
口ではそう言いながらも昨夜の和哉の自分を見つめる目が気になる。
今まで和哉に男を感じた事は一度も無かったが、今朝シャワーを浴びおわった和哉が上半身裸で現れた時、碧は顔を赤らめて思わず俯いてしまった。
『油断しちゃ駄目よ、男なんていっつも嫌らしい事考えてるんだから…碧があんまり無防備だと和哉さんだっていきなり変身しちゃうかもよ』
静香の言葉に反論しようとしたが、あいにく応接室に着いてしまい口をつぐむ。
静香が一人で中に入っていく。さすがに碧もこの恰好ではあまり人前に出たくなかった。
しばらくして応接室の中から来客と静香の笑い声が聞こえてきた。
社交的で美人の静香は誰の前に出てもソツなく接客する。
碧も美人には違いないのだが、生い立ちがそうさせるのか人見知りで引っ込み思案な所は入社以来変わらない。
しばらくして出て来た静香と共にオフィスに戻った碧は自分の席に掛け声をかけながら苦労して座った。
口ではそう言いながらも昨夜の和哉の自分を見つめる目が気になる。
今まで和哉に男を感じた事は一度も無かったが、今朝シャワーを浴びおわった和哉が上半身裸で現れた時、碧は顔を赤らめて思わず俯いてしまった。
『油断しちゃ駄目よ、男なんていっつも嫌らしい事考えてるんだから…碧があんまり無防備だと和哉さんだっていきなり変身しちゃうかもよ』
静香の言葉に反論しようとしたが、あいにく応接室に着いてしまい口をつぐむ。
静香が一人で中に入っていく。さすがに碧もこの恰好ではあまり人前に出たくなかった。
しばらくして応接室の中から来客と静香の笑い声が聞こえてきた。
社交的で美人の静香は誰の前に出てもソツなく接客する。
碧も美人には違いないのだが、生い立ちがそうさせるのか人見知りで引っ込み思案な所は入社以来変わらない。
しばらくして出て来た静香と共にオフィスに戻った碧は自分の席に掛け声をかけながら苦労して座った。