碧の記憶、光る闇
一番奥の棚に向かった碧は段ボールに入ったカートリッジ数個と、ついでに光ディスク10枚を持って来た袋に入れた。
『他に持っていく物ないかなぁ…』
視線を宙に泳がせて自分の机の上を思い出す。
しばらく考えて昨年の伝票を調べたかった事を思い出し、それを探しに別の棚に向かった。
『えっと…何処いっちゃったのかなぁ…』
あまりにも書類が多すぎて中々見付けられない。
あちこち探し回っていた碧はふと妙な匂いを感じて顔を上げた。
『…何これ?…なんか焦げ臭い』
怪訝そうに当たりを見渡す。
あまりにも古くなって変色した紙は焼けたような匂いがする事があるので、それだと思って作業に戻ろうとした碧はパチパチと何かが弾けるような音を耳にして入口へと戻った。
やがてその音は徐々に大きくなり煙まで充満してくる。
痛む足を引きずりながら慌てて駆け寄ると碧が入ってきた扉の所で大きな炎がめらめらと音を立てて揺らめいていた。
『ど、どうしよう!』
何故そんな所で火が立っているのか考える余裕すらなく激しく狼狽した碧は、その場に尻餅をついた。
『他に持っていく物ないかなぁ…』
視線を宙に泳がせて自分の机の上を思い出す。
しばらく考えて昨年の伝票を調べたかった事を思い出し、それを探しに別の棚に向かった。
『えっと…何処いっちゃったのかなぁ…』
あまりにも書類が多すぎて中々見付けられない。
あちこち探し回っていた碧はふと妙な匂いを感じて顔を上げた。
『…何これ?…なんか焦げ臭い』
怪訝そうに当たりを見渡す。
あまりにも古くなって変色した紙は焼けたような匂いがする事があるので、それだと思って作業に戻ろうとした碧はパチパチと何かが弾けるような音を耳にして入口へと戻った。
やがてその音は徐々に大きくなり煙まで充満してくる。
痛む足を引きずりながら慌てて駆け寄ると碧が入ってきた扉の所で大きな炎がめらめらと音を立てて揺らめいていた。
『ど、どうしよう!』
何故そんな所で火が立っているのか考える余裕すらなく激しく狼狽した碧は、その場に尻餅をついた。