ねぇ、好き?
side 真結



学校の門を出ると、あたしはキョロキョロと辺りを見回す。



そして見つけた彼は、いつもの場所に立っていた。



「悠ちゃんっ」



『真結』



あたしの声に気づくと、彼は携帯を見ていた顔を上げ、優しく微笑んだ。



そんな表情にキュンとしながら、あたしは彼の元に駆け寄る。



『おかえり、真結』



「ただいま!あ、悠ちゃんもおかえりっ」



『ただいま』



あたし(15歳/高1)と、悠ちゃん(14歳/中3)は、少し前まで幼なじみだった。



< 1 / 66 >

この作品をシェア

pagetop