ねぇ、好き?
さりげなく欲しいものを聞いて、買おうと思ってるんだ。
『じゃあね真結。あしたについては…』
「あ…うん!あとでメ―ルするね!」
悠ちゃんといると、家に着くまでの距離がすごく短く感じる。
学校から家までの距離がもう少し遠かったらよかったのに…。
そう思いながら、あたしは家に入った。
「ただいま―」
――……………
返事がない…てことは、まだお母さん帰ってきてないんだ…。
静かなリビングには行かず、あたしは2階に上がった。