君のとなり




一気に全速力で走る

あいつがいた..



今日玄関取っ手だ待ち合わせして一緒に帰る
はずだった夏姫が


走り抜けていったのだ..



俺はゆりなのことを忘れ

雨の中ずぶ濡れになりながら走り続ける夏姫を
呼んだ..



いつもなら何がなんでも
振り返るあいつが...





振り返らなかった





< 16 / 28 >

この作品をシェア

pagetop